No.18
2009/07/22 (Wed) 09:05:37
▼PCゲームノベル
ラドゥの筆◆幻想記録―Heavenly thunder―
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もしもの話です。
もしも世界でPC様がどう生きるか。
天使と人間の戦争的な話。
もしも世界でPC様がどう生きるか。
天使と人間の戦争的な話。
――これは、もしもの話。
もしもの世界。
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人類は地球を滅亡に導くのか。
そう遠くない未来、確実に地球は人の住めない惑星となるだろう。
それは、少なくとも――環境問題に対する意識改善が取り正される昨今ではさして珍しくも無い見解であった。
けれど、恐らくどこかで楽観視しても居た。その未来の訪れは、けして自分の存命中では無い、と。
警告、という意味合いを持って発表される映画や小説、ドラマが流行し、誰もが身近な環境を見直してみても。
人類が抱いていた危機感は、どこか余所事ではなかっただろうか。
だから、なのだろうか。
これもまた物語の中でしか語られないような、形骸化したと言って良いだろう存在によって――世界の崩壊は、突然訪れた。
雲の彼方、天の高みより轟音と共に落ちた雷の群。空を切り裂く金色の光は、数多を瞬時に焼き消した。
崩落するビル、罅割れる大地、目に映る全てが成す術も無く瓦解する。数多の命が、嘆く間も無く奪われた。
三日三晩を超えて、後に【Heavenly thunder(天の雷)】と呼ばれる災厄が終息した時――世界はまさに地獄の様相を見せていた。
けれど、災厄はまだ終わらない。
それは地球再生へのプレリュード。
全知全能の神の鉄槌だった。旧約聖書の創世記、その大洪水を思い浮かべると良いだろう。
ただし、ノアの箱舟は存在しない。
三日間の地獄から生き延びた者達には、更なる過酷な運命が待っていた。
瓦解した世界の中、彼らは天使による人間狩りによって命の灯を吹き消されていくのである。Heavenly thunderと共に天上から舞い降りてくる、美しくも残酷な有翼の天使――大地に這い蹲る無翼の人類は、滅亡以外のフィナーレを迎えられるのだろうか。
人類は、何時まで生き延びられるのだろうか――。
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